WLレーサー腰上分解編!

何でもそうですがバラス時が大事ですよね~
何故かって?
前回組んだエンジンがどれくらい走るとどうなっているか?
どこどこのクリアランスをこうしたけど結果は?
WPCかけては見たけどどうなった? とかとか…
すべてを物語る結果がそこにあるからです!
ってことで
フロントヘッドカバーをはずし


確認!
 
リアヘッドカバーを外し

 

確認!
前後ともカーボンなどから見ても燃焼状態は良好!
 
ここでっ!
ご存知の方は気が付いていると思いますがピストントップの位置が高くないっ?
そうなんです!
圧縮を上げるためKモデル用のピストンを使用しています。
そのためヘッドカバー側もピストンが逃げるように加工済みです。
 
この画像だけでわかったあなた!
そうとうなWL通です!!!
 
ってことでプラグも確認!

燃焼室からの状態でもわかるようにフロント(右)はきれいに焼けているもののリアが少しくすぶりぎみ。
プラグの焼けって大事ですよね!
 
一概には言えませんが
プラグの状態が良い=燃焼室の状態も良い!
 
皆さんも自分のバイク プラグチェックしてますか~?
 
って横道にそれましたが、自分の経験上古いモデルでは
だいたい後ろが少しくすぶるような感じに焼けるはずです。
ちなみに自分のレーサーはリンカートですが、ハイスピードニードルの
セッティングはレースの予選時に回転が一番伸びる(若干薄い!?)
ところにしています。
普段街乗りされているサイドバルブの方はもう少し前後がくすぶり気味だと思われます。
 
そして
タペットのクリアランスをチェックしてからシリンダーを取り外し

 
 
 
ピストンチェック!

 

フロントピストン
ピストントップ部に若干縦傷がありますがWPC効果もあり非常に状態は良いと思います。
 当店ではWPC処理も受け付けていますのでご興味のある方は
 お問い合わせください。
 
続いてリアピストン


ギアカバー側のトップ部分に縦筋が…(フロントにもありますが)
そして、吹き抜けがフロントに比べだいぶ多いです。
縦筋に関してはKピストンを使用していることや、シリンダーのピストン部分から
バルブにかけてポート?加工をしており、燃焼室に飛び出す格好になっているため
しょうがない感じです。。。 毎回こうなります。通常のWLの仕様では
だいぶ距離を走らなければこうはなりません。(もっと全体的に焼けたような色になります。)
 
吹き抜けに関しては、ご存知の通りエンジンレイアウトの都合上
どうしてもフロントに比べ、リアには風があたりません。。。
ってことは走っているときは常にリアバンクのほうが熱が高い!
結果、同じ条件でボーリングやクリアランスを調整するとこうなります。
かといって、リアだけ大きくするという考えは自分にはない
(ガタが大きすぎる=それぞれに仕事がしっかりできない=短命)
のでいたしかたありません。
 
ピストンピンもリアのほうが焼けています。

 
コンロッドもしかり…

 
 

 
よく、
あれだけ回してエンジン壊すの怖くないのー?
なんて聞かれますが、自分は壊れるもんなら壊れてみやがれっ!
って言いながら、各ギアで完全に回しきっての全開走行をしております!!
 
たまに、
レースって危なくないのー?
とも聞かれますが、自分的にはサーキットならルールさえ守れば一番安全だとも
考えております。
 
レースや旧車にご興味のある方はぜひ一度サーキットに足をお運びいただければ
興奮すること間違いなしです!
パン、WL、WRなどなど往年の名車の運動会!
きっと旧車に対する見方が変わりますよっ!!
また、レースをやってみたいけどどうしたら良いかわからない、などなど 
お気軽にお問い合わせください!
 
AVCC会長ブログ
 http://mrider.blog.so-net.ne.jp/archive/201205-1
 
ってことで
本日終了。。

 
この内容の全てのことに関して言えることですが、あくまでもレースエンジンとして
使用していることをご理解いただいた上でご判断をお願いします!!
 
Pocke